playing memu

November 26th – December 10th, 2020
Research Retreat by Makoto Nomura (Composer), Mari Satomura (Art Coordinator)

December 5th – 7th, 2020
Workshop “Memu Field Studio” Joined by Nobuhiko Chiba, Nick Luscombe, James Greer, Yu Morishita

June 6th, 2023
Album Release, “MEMUSICA” from MSCTY_EDN, in CD / Digital

「めむとあそぶ」

メムの全てを楽器として奏で 、尋ねる、伺う

既にこの土地の多様な音を、フィールドレコーディングを通し、静かに聞き耳をたてることを行なってきたラボの活動の経緯を聞いた野村さんは、今度は、場所に対し音を奏でることで、その応答に聞き入ることを提案しました。それは楽器を通し、この場所に尋ねる、伺うことでした。初めは鍵盤ハーモニカやサウンドボックスなど、手持ちの楽器から始まり、海岸では流木や砂浜、石たちが楽器となり、そして凍った沼、抉られた海岸の砂州、メムの全てを奏でて行きました。これらの行為は、あそぶ、プレイする、めむとあそぶことで初めて見えてくる、そこに既にありつつ、そのように捉えることのなかったメムが見えてきました。

野村さんの視点から見たリトリートの記録は、「めむとあそぶ」として出版されました。

この期間中に、帯広カムイトウウポポ保存会の皆様の練習の場に参加させていただき、身体を通し、異なる音の出し方を教えて頂き、またその後、千葉伸彦さんにレクチャーを共有してもらうことで、論理的な違いについても学ぶ機会を得ました。

ホロカヤントー、オイカマナイトー、Nest We Grow、流木、競走馬の屋内滑走路内をメムの音として集まった仲間と奏でた、リトリートの音記録は、BBC Radio 3にて、「リトリート・ソニック・ドキュメント」が放送されました。

野村さんの滞在を通して制作されたアルバムは、CDと、デジタルにてMSCTY_EDNより、2023年にリリースされます。