Read More @ Hills Life Daily:”Forests as Possibilities” /「森」は多様な可能性に開かれている にてインタビュー記事を掲載いただきました。

北海道十勝地方を主たる研究拠点にするmemu earth lab では、目の前の多様な事象の関係性の理解と、そこから発想される関係性の構築(建築)について研究を進めています。

十勝平野には、比較的入りやすく、常に人に利用されてきている近くの森と、風景の中に悠々とつらなる遠くの森(日高山脈)があります。フィールドワークを進める中、この風景をなす近くの森が、日々の生活の中で比較的疎遠になってしまっていることに気がつきました。この場所における次々世代の人と森の関係性とは。

目の前の風景を多様な視点とともに巡る、資源再読フィールドワーク(rereading fieldworks)の一環として、映像作家の茂木綾子さんと森に入りました。きのこや山菜を採取(サンプリング)するときとは異なり、映像や音源を森からサンプリングするときは、その場所に三脚を立て、10分程度静かに森と向き合うという、普段とは異なる人と森の時間がありました。季節の変化とともに31ヶ所の森に入り、得られた「森の時間」の断片(fragments)を、映像「rereading forest」として連ねました。

この映像は、森の時間に身をゆだね、各々が森のことを考える資源(リソース)として考えています。課題解決や結果報告、ドキュメンタリー、表現でもなく、資源としてのメディアについて考えてみました。この資源を介して、みなさんが各々の森を感じ、多様な森が重なりあうことで、その可能性に開かれた会話(relation)がうまれることを期待しています。

みなさまの自由な感想を以下よりご共有いただけると幸いです。


Credit

camera, editing: ©Ayako Mogi 2023
sound recording: Naoya Sasaki (all season), Nick Luscombe (winter)
organizing: Yu Morishita
produced by memu earth lab